保険でできる白い被せものとは？CAD/CAM冠について

平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。みなさまは保険でできる白い被せものについて聞いたことはないでしょうか。今回は保険でできる白い被せもの、CAD/CAM冠についてです。

保険のCAD/CAM冠とは？

2020年9月1日の診療報酬改定により、前歯から第一大臼歯まで、保険適用のCAD/CAM冠が導入されました。（第一大臼歯は適用条件があります。）

従来の保険適用の冠は、金属のみでしたが、保険のCAD/CAM冠は、ハイブリッドレジンと呼ばれるセラミックとプラスチックを合わせた素材を使用することができます。そのため、従来の保険適用の冠よりも、色や形が自然で、金属アレルギーの心配もありません。

保険のCAD/CAM冠のメリット

保険のCAD/CAM冠のメリットは、以下のとおりです。

• 色や形が自然

ハイブリッドレジンと呼ばれるセラミックとプラスチックを合わせた素材を使用しているため、従来の保険適用の冠よりも、色や形が自然です。

• 金属アレルギーの心配がない

金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。

• 保険適用

保険適用のため、費用を抑えることができます。

保険のCAD/CAM冠のデメリット

保険のCAD/CAM冠のデメリットは、以下のとおりです。

• 強度が弱い

従来の保険適用の冠よりも強度が弱いため、噛み合わせの強い歯には適していない場合があります。そのため、第一大臼歯（前から6番目の歯）は適用条件があります。

• 外れやすい

銀歯やセラミックと比較すると外れやすいです。

・むし歯のリスクが高い

強度が弱く、外れやすいという点から、セラミックと比較するとむし歯になるリスクが高いです。

保険のCAD/CAM冠の適応、注意点

保険のCAD/CAM冠は、むし歯などにより一部の歯を失った場合に適応されます。

保険のCAD/CAM冠の注意点

保険のCAD/CAM冠は、強度が弱いため、噛み合わせの強い歯には適していない場合があります。

第一大臼歯（前から6番目の歯）は適用条件があります。

（すべての第二大臼歯（前から7番目の歯）が残っていて、左右の噛み合わせがしっかりしているなど）

まとめ

保険のCAD/CAM冠の治療を検討している場合は、歯科医院で相談しましょう。CAD/CAM冠は届け出を出している歯科医院でしか治療できません。

保険のCAD/CAM冠は、従来の保険適用の冠よりも、色や形が自然で、金属アレルギーの心配もありません。また、保険適用のため、費用を抑えることができます。

ただし、強度が弱いため、噛み合わせの強い歯には適していない場合があります。また、セラミックと比較するとむし歯のリスクが高いなどのデメリットがあります。保険のCAD/CAM冠の治療を検討している場合は、歯科医院で相談して、自分に合った治療方法を決めましょう。