白い詰め物コンポジットレジンの上手な詰め方

平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。むし歯を削って詰める白い詰め物をコンポジットレジン(CR)といいます。CRは詰め方にによって見た目が大きく変わってきます。今回は上手なコンポジットレジンの詰め方についてです。

目次

コンポジットレジン?どんな時に使われる?

コンポジットレジン(CR)はむし歯や外傷によって失った歯の一部を補う材質のことです。紫外線によって固めることが出来る素材なので、削ったその日に詰めて治療を終えることが出来ます。

一般的に、小さな範囲の詰め物として使われます。銀歯やセラミックの詰め物と比較すると、強度が劣ります。力がかかりやすいところや大きな範囲で適用すると、割れてしまうリスクが高くなるため小さな範囲や力がかかりづらいところで使われることが多いです。

ただし、一昔前と比べるとコンポジットレジンの進化は凄まじく、強度の改善も成されているので、現在は比較的大きな範囲での適用も可能となっています。

上手なコンポジットレジンの詰め方とは?

上手なコンポジットレジンの詰め方のポイントは主に3つあります。

〇歯の色の選択

歯の色は人によって異なるだけでなく、歯の種類、根元から先端までのどこの位置かによっても異なります。一般的に、歯の根元が一番暗く、先端に向かって透明感が高く、明るくなります。

コンポジットレジンも歯の色に合わせて、様々な色があります。削っていない部分と色が合うように選択して詰める必要があります。

〇乾燥した状態で詰める(防湿)

コンポジットレジンは固まる際に水分があると、うまく固まらず、歯にくっつく力も弱くなってしまいます。お口の中は常に湿潤しやすい環境です。しっかりと水分を除いた状態を作って詰める事がポイントです。

〇詰める部分の削り方

削った部分にむし歯や歯垢が残ってしまうと、コンポジットレジンのくっつく力は弱くなります。また、残ったむし歯は磨けない部分で広がってしまう恐れがあるため、むし歯の部分は絶対に残さないように削らなければなりません。

コンポジットレジンは歯の表面のエナメル質という部分と強くくっつきます。削った部分の境界のエナメル質を、ベベルという角を取るような削り方をすることでくっつく力を強くします。ベベルを付けることで色も移行的になり、合いやすくなります。

昔詰めたコンポジットレジンが黒くなってる…下手だったの?

コンポジットレジンは経年的に劣化する性質があります。研究が進み、以前のコンポジットレジンと比較すると、劣化は起こりづらくなっていますが、劣化しないことはありません。施術者の腕にかかわらず、黒くなることは起こりえます。

お口の中の環境は人それぞれです。着色が付きやすいたばこ、コーヒーなど、唾液の出やすさ、性質、歯磨きをしっかりできているかどうかなど、コンポジットレジンの劣化を招く要素は多岐にわたります。

一部分が欠けたり、変色すると見た目が変化したり、むし歯のリスクが高くなります。見つけたら、なるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。

まとめ

コンポジットレジンを上手に詰めるのには、ポイントがあります。また、どんなに上手に詰めたとしても経年的劣化は起こりえます。黒くなってきたり、段差が引っかかるようであれば、なるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。

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