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平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。顎が痛い、肩こりがひどい、そのような症状はもしかしたら噛み合わせの癖が原因の可能性があります。今回は、日常的に歯を噛み合わせてしまう癖、TCHについてです。
TCHとは?
TCHとは、Tooth Contacting Habitの略で、上下の歯を「持続的に」接触させる癖のことです。何もしていないとき人間の上下の歯は接触していません。くちびるを上下閉じていても上下の歯は触れていないのです。
微弱な力でも接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してくるため、顎関節は押えつけられることになり、感覚が敏感になって痛みを感じやすくなってしまいます。このようにTCHがあると顎関節への負担が増えるだけでなく、歯や歯周組織の病気(知覚過敏、破折、修復物の破損など)の悪化につながる可能性も考えられています。
TCHの原因
TCHの原因は、主に以下の2つと考えられています。
- ストレスや緊張
- 睡眠不足や疲労
ストレスや緊張によって、無意識のうちに歯を食いしばったり、くいしばったりすることがあります。また、睡眠不足や疲労によって、顎の筋肉が緊張しやすくなり、TCHを引き起こす可能性があります。
TCHにより引き起こされる症状
TCHにより起こりうる症状は、以下のとおりです。
- 顎関節の痛み
- 頭痛
- 肩こり
- 耳鳴り
- 歯の痛み
- 知覚過敏
主に顎関節、咀嚼するための筋肉、かみ合うことで削れてしまう歯が原因で引き起こされます。
TCHの治療
TCHの治療は、主に以下の2つがあります。
- TCHの原因の治療
- 癖が起こりやすい状況の把握
原因の治療としては、ストレスや緊張の解消、睡眠不足の改善などが挙げられます。噛んでしまう癖が起きやすいシチュエーションを把握や、癖が起こりにくくなるようマウスピースの装着などが有効な場合もあります。
TCHの予防
TCHの予防には、以下のことに注意しましょう。
- ストレスや緊張を溜め込まない
- 十分な睡眠をとる
- 正しい姿勢を保つ
- 適度な運動をする
まとめ
TCHは、歯や顎関節の健康を損なう原因となるため、早めの改善が大切です。もし、TCHの症状に心当たりのある方は、歯科医院を受診して相談しましょう。