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平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。歯磨きの際に歯ぐきが傷ついていたい。そんな経験はありませんか?歯ぐきは傷つきやすい歯ぐきと傷つきづらい歯ぐきの2種類に分けられます。今回は、歯ぐきの種類についてです。
目次
歯ぐきの種類ってなに?
歯ぐき(歯肉)は、歯の周囲を覆っている粘膜組織です。歯肉には、付着歯肉と可動粘膜の2種類があります。
- 付着歯肉:歯の表面にしっかりと付着している歯ぐきです。
- 可動粘膜:歯の表面に付着していない歯ぐきです。その名の通り、ほっぺたを引っ張ると動く歯ぐきです。
それぞれの歯ぐきの違い
付着歯肉と可動粘膜の違い
付着歯肉と可動粘膜の違いは、以下のとおりです。
項目 | 付着歯肉 | 可動粘膜 |
---|---|---|
特徴 | 歯の表面にしっかりと付着している | 歯の表面に付着していない |
色 | 赤色 | 淡いピンク色 |
厚み | 厚い | 薄い |
可動性 | 少ない | 多い |
傷つきやすさ | 傷つきにくい | 傷つきやすい |
役割 | 歯を支える、歯垢や歯石の付着を防ぐ | 口腔内の粘膜と歯肉の境界を形成する |
付着歯肉と歯周病
歯周病は、歯ぐき周りの骨が溶けてしまう病気です。歯周病で歯ぐきのまわりの歯周ポケットが深くなると、付着歯肉が減少し、可動粘膜が増えるようになります。
歯周病の進行を防ぐためには、付着歯肉を健康に保つことが大切です。
歯ブラシで傷つきやすい歯ぐき
可動粘膜は、歯の表面に付着していないため、傷付きやすいという特徴があります。
可動粘膜は、歯茎に比べて薄く、可動性が高いため、歯ブラシや歯間ブラシによる刺激や、硬い食べ物による刺激を受けやすいです。可動粘膜が傷つくと、痛み、腫れのような症状が現れることがあります。
歯ブラシで歯ぐきを傷つけないために
可動粘膜を傷つけないためには、以下のことに注意しましょう。
- 歯磨きは、歯ブラシの毛先を45度の角度にして、歯と歯茎の境目を中心に磨く
- 奥歯や歯並びの列から外れている歯はワンタフトブラシ(頭が小さいブラシ)を考慮する
また可動粘膜が傷ついた場合は、無理に歯磨きを行うとさらに傷を悪化させてしまう可能性があります。痛みが続く場合は歯科医院の受診をおすすめします。
まとめ
正しい歯磨きとデンタルフロスや歯間ブラシの使用によって、歯垢や歯石の付着を防ぎ、付着歯肉を健康に保つことができます。また、定期的な歯科医院での歯周病チェックによって、歯周病の早期発見・早期治療につなげることができます。歯ブラシで痛みが続く場合は、歯科医院に連絡しましょう。