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平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。アレルギー性鼻炎があると、鼻が詰まり、口呼吸をしがちになります。口呼吸は、様々なお口の中の悪影響を及ぼします。今回は口呼吸についてです。
口呼吸の悪影響について
口呼吸とは、鼻呼吸ではなく、口から呼吸をすることです。子どもの口呼吸は、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる
口呼吸をしていると、鼻呼吸に比べて口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると、虫歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。
- 顔の成長、歯並びに影響する
口呼吸をしていると、舌が下がって、顔の筋肉がうまく働かなくなります。そのため、上下あごが前に突き出た「アデノイド顔貌」と呼ばれる顔つきになる可能性があります。合わせて、噛み合わせも前歯かかみ合わない“開口”になってしまう可能性もあります。
- 集中力や学力の低下を引き起こす
口呼吸をしていると、脳に十分な酸素が届かなくなり、集中力や学力の低下を引き起こす可能性があります。
- 口臭や口内炎の原因になる
口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると、口臭や口内炎の原因になる可能性があります。
子どもの口呼吸の予防
子どもの口呼吸を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
- アレルギー性鼻炎を疑う
子どもが鼻呼吸をできるように、鼻づまりの原因を取り除いてあげましょう。ほこりやダニ、飼っているペット、花粉などアレルギーがあると、アレルギー性鼻炎になり、鼻詰まりを引き起こす原因となる可能性があります。
- 口にテープを貼る
一度口呼吸に慣れてしまうと、鼻呼吸で使う筋肉は退縮してしまうため、鼻呼吸に矯正するためのトレーニングが必要です。鼻呼吸テープなど、口に貼るテープも鼻呼吸を誘導する有効な手段です。私は貼るテープであれば何でも良いと考えているので、ガーゼなどを固定するサージカルテープなどをお勧めします。ただし、皮膚トラブルや窒息には注意が必要です。
- あいうべ体操
口呼吸に慣れてしまうと、口周りの筋肉も退縮してしまいます。(主に口輪筋)口周りの筋肉を鍛えるために、あいうべ体操をすることも効果的です。あいうべ体操のやり方は以下の通りです。
- 口を大きく開けて「あー」と声を出す
- 口を横に広げて「いー」と声を出す
- 口をすぼめて「うー」と声を出す
- 舌を前に突き出して「べー」と声を出す
まとめ
口呼吸は歯並びの悪化やむし歯、歯周病など様々な悪影響を及ぼす恐れがあります。鼻詰まりの原因を取り除くこと、鼻呼吸のトレーニングが大切です。鼻呼吸で健康的な習慣を身につけましょう。