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平塚の歯医者、なかとがわ歯科医院のブログページです。歯はいろいろな原因で抜かなければならないことがあります。ただし、治療のアプローチの仕方によっては残して健康に噛んでいただける場合があります。今回はそんな方法の一つ“エクストルージョン”についてです。
被せものが取れたら抜歯と言われた…痛くないのに抜かないとだめ?
歯を残せない原因は様々です。痛みがなかったとしても、歯が残せない場合があります。例えば、むし歯で歯の大部分を失ってしまった場合、歯ぐきより上の部分がある程度残っていないと、土台を建てて被せることが出来なくなってしまいます。
むし歯で大部分を失っている場合、神経を失っている場合が多く、痛みがないことが多いです。“痛みがないのに抜かなきゃいけないの”と驚かれる方も多いです。そんな根本まで歯を失ってしまった場合でも、エクストルージョンにより歯を残せる可能性があります。
エクストルージョンによる保存の可能性
エクストルージョンとは、矯正によって歯根を徐々に外側に引き出す治療法です。歯が根本まで折れたり、むし歯によって歯ぐきより上の歯が少ない場合に行われます。
具体的な方法としては、残った歯の根にフックを建てて、ゴムの力で牽引することで歯を引き上げます。引き上げることで出てきた歯ぐきより上の歯が土台を建てるのに役立ちます。
エクストルージョンによる歯の保存の可能性は、以下の要因によって異なります。
- 歯の破折の位置
- むし歯の進行度
- 歯の根の長さ
エクストルージョンはある程度の歯の長さがないとできないです。レントゲンを撮り、残せるかどうかを診断します。
エクストルージョンの注意点
エキストルージョンの注意点は、以下のとおりです。
- 治療期間が長くなる
引っ張り出す量にもよりますが、およそ3か月以上はかかる治療方法です。
- 費用がかかる
保険適用ではないため、自由診療となります。また、土台、被せものも保険適用外となるため、費用は高額になりやすいです。
エキストルージョンは、歯を残すための有効な方法ですが、注意点も理解した上で検討することが大切です。
まとめ
エクストルージョンは残せないといわれた歯でも残せる可能性がある治療方法です。ただし、適応できない場合があること、期間が長くなること、費用がかかることは注意しましょう。気になる方は、先ずはお気軽にお問い合わせください。